皆さん、こんにちは。
「一眼レフやミラーレス一眼レフの表面についているダイヤル、AやらPやらMやら書いてあるけど、なんだかよくわからないですよね。
恐らく、本記事をみていただいている皆様もダイヤルを切り替えることで撮影した写真がどう変わるのかが気になっているのではないでしょうか。
例えば、マニュアル撮影では明るさやボケ具合、色味は自分が調整した設定によって決まります。ただ、上記をカメラにすべて任せることも可能です。
まずは言葉で説明するよりも、実際の撮影した写真を見てください。
ちなみにダイヤルには「モードダイヤル」という名前がついてます。
本記事でもそれに習い「ダイヤル」のことを「モードダイヤル」と記載していきます。
モードダイヤルを知ることで、自分の利用用途、撮影環境に応じた写真を撮影できるようになります。
今回はモードダイヤルの各ダイヤルの機能に関し、実際に撮影した写真を交えて説明していきます。
目次
まずは代表的なモードダイヤルの種類を知ろう
例えば代表的な撮影モードは以下のような6種類があります。
表記:P(プログラムオート) | 明るさ(F値とシャッタースピード)が自動的に調整される。 |
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表記:A(絞り優先) | ボケ具合(F値)はこちらで調整。シャッタースピードが自動的に調整される。個人的に一番利用頻度が高いモード。 |
表記:S(シャッター優先) | シャッタースピードはこちらで調整、F値が自動的に調整される。ぶれ写真や逆に完全な静止画を撮るために使う。 |
表記:M(マニュアル) | 明るさ(F値やシャッタースピード)を手動で調整する。プロ向け |
その他にも、色々モードがあるとは思いますが、上記の6つのモードダイヤルの使い方を抑えておけば、基本的な撮影に問題はないと思います。
使い用途としては、P(プログラムオート)とA(絞り優先モード)は見た風景をそのまま、もしくは若干+に盛った写真が撮影できるイメージです。あくまで肉眼で見たような景色を撮影する際に使うイメージです。
S(シャッタースピード優先モード)は現実離れというか、肉眼では絶対に撮影できないような
マニュアルは肉眼でみるような景色はもちろん、肉眼では決して見えない景色を撮影できます。
それでは、いよいよ各ダイヤルモードとどんなシーンに向いているのかを説明していきます。また、
Pダイヤル:プログラムオートの使い方と用途例
おそらくカメラを買ったばかりの方や、特に撮り方にこだわりがないかたはこのプログラムオートダイヤルを利用している方が多いかと思います。
Pダイヤル(プログラムオートモード)の特徴としては「楽」の一言につきます。
Pダイヤルで撮影した画像

プログラムオート(Pダイヤル)で撮影した上記の写真は、こちらで何も設定はぜ、シャッターを押しただけです。コーラ3本のそれぞれの缶の文字がくっきり見えますね。
特に無難な写真ですね。背景は若干ボケていますが、この無難な写真はきっとスマホでも撮影できてしまいます。
やはり一眼や、ミラーレスらしい写真を撮るにはもっと別のダイヤルの方が好ましいです。
A(Av)ダイヤル:絞り優先モードの使い方と用途例
初心者だけではなく、プロでも使うダイヤルです。
特徴としては、ボケ具合(F値)をこちらで調整して、あとはカメラがF値に合わせて、写真が適正な明るさになるように、自動的にシャッタースピードを調整してくれます。
F値やシャッタースピードがわからない方は「F値はシャッタースピードとは」をご覧ください。
※F値を手動で動かし、シャッタースピードは外界の明るさに応じて調整してくれる画像
要はボケ感を出しつつ、写真の明るさを「白飛び」や「黒つぶれ」が起きないようにシャッタースピードを調整してくれる機能です。これ、非常に便利な機能です。
シャッタースピードを調整することで明るさが変わるのを知らなかった方は是非「シャッタースピードとは何か、明るさとその関係性」をご覧ください。
つまるところ、A(AV)モードの利用用途としては、人や生き物などのポートレート写真を撮影する場合に有効なモードと言えます。
ただし、夜の撮影では、撮影場所が暗いため、シャッタースピードがかなり遅くなりますので手振れには注意が必要です。そのときは三脚(脚立)を使いましょう。
A(Av)ダイヤルで撮影した写真

続いて、Aモードで撮影した写真で、こちらでF値(ボケ味)を調整し、画面の明るさをカメラに任せた設定にしています。一番奥の缶に関してはもう文字が読めないくらいボケていますね。
Sダイヤル:シャッタースピード優先モードについて
Sダイヤルは、動きのある写真を撮るときや、花火や星空、ホタルなどを撮影する際によく利用します。
シャッタースピードを優先するということはシャッタースピードをこちらでコントロールして、あとは外界の明るさを考慮に適度な明るさに調整してくれます。
通常、数秒間かけて撮影を行うと、取り込む光の量が多いので、写真が真っ白に白飛びしてしまいます。それをかめらが白飛びしないように調整してくれるのがこの撮影モードです。
Sダイヤルで撮影した写真

もはやなんだかわかりませんね。これはシャッタースピードを2秒にしてカメラを左右に動かして撮影しました。
シャッタースピードを理解することで、面白くクリエイティブな写真を撮影することが可能になります。
Mダイヤル:マニュアルモードの使い方と利用用途
マニュアルダイヤルはA(Av)の延長線でよく使います。
いくらカメラの自動調整モード(PやA)があるからといって決して万能ではありません。
撮影してみるとわかりますが、写真が明るすぎたり暗すぎたりする場合があります。
その場合、シャッタースピードを速くしたり、遅くしたりを調整することで、好みの明るさを表現することができます。
利用用途としてはまずは被写体の背景をどれくらいぼかすのかを決めるため、F値を調整します。
Mダイヤルで撮影した写真

最後にマニュアル撮影(Mダイヤル)した写真ですが、もう見てわかる通り、かなり明るいですよね。
実はこの写真はAモードで撮影した写真とボケ具合は一緒の設定でしたが、シャッタースピードを調整して明るくしました。
その他のダイヤルに関して
その他そこまで使わないけど便利なダイヤルに関しても簡単に紹介します。
表記:SCENE(SCN) | インテリジェントオートモード。撮影シーンに合わせてカメラが自動的に色味や明るさを調整してくれます |
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表記:EFFECTS | レトロチックやモノクロなど、写真の雰囲気を選択できる。 |
表記:iA(インテリジェントオート) | インテリジェントオートモード。撮影シーンに合わせてカメラが自動的に色味や明るさを調整してくれます |
表記:B(バルブ) | シャッターを押すと撮影が始まり、次にシャッターを押すまでレンズを開き続けます。動きのある花火や星空撮影に向いてます |
表記:C(カスタム)/MR | 自分の好みの設定(F値やシャッタースピード、ISO感度)を保存しておくことができます。 |
表記:ビデオカメラマーク | 動画を撮影することができます |
※カメラのメーカーによってないものもありますのでご注意ください。
色んな撮影モードがあり、覚えにくいかと思います。
ただ、ここにあるすべてのダイヤルモードを覚える必要はないと思います。
ケースバイケースだと思いますので、シーンに合わせて少しずつ体感で覚えていきましょう。
SCENE(SCN)ダイヤルの使い方と用途例
被写体や撮影場所に合わせた写真を撮影することができます。
例えば、私が持っているLUMIXには 「逆光でふんわり撮る」や「人の肌を綺麗に撮る」「風景を綺麗に撮る」、「夕焼けを印象的に撮る」「料理をおいしそうに撮る」や「スポーツを綺麗に撮る」など複数のシーン別の撮影モードがあります。
SCNダイヤルで撮影した写真

これは、SCNダイヤルの「料理をおいしそうに撮る」で撮影したものです。写真のタッチが若干お分かりになるかと思います。
残念ながら、コカ・コーラの缶を撮影するというモードはないので、「夕焼けを印象的に撮る」で撮影した夕焼けをお見せします。

EFFECTSダイヤルの使い方と用途例
写真の雰囲気を色々と変えることができます。
例えば、レトロチックにしたりモノクロぽい雰囲気にしたいなど写真の雰囲気を変えられます。
SCNダイヤルで撮影した写真

これはレトロちっくに撮影したものです。
特に写真を加工しなくても味のある写真を撮影することが可能です。

これはモノクロのモードで写真を撮影しました。
わざわざ、一眼レフで撮影した写真をスマホに送って、それを加工アプリでモノクロ化するというひと手間が省けます。
最先端の技術iAダイヤルの使い方と用途例
iAダイヤルに関しては、撮影する被写体をカメラが自動的に識別して写真の色味や雰囲気を全自動で変えてくれるという最先端技術です。
ただ、すべてカメラまかせにできますが、ボケ味や色味、明るさを手動で調整することができます。
プログラムオート機能と非常に似ている感じもしますが、微調整ができるという点では、こちらの方が便利であるといえます。
撮影した写真はプログラムオートとほぼ変わらなかったので、省かせていただきます。
バルブ撮影(Bダイヤル)の使い方と用途
主にCanonのボディに搭載されている撮影モードです。
ほぼシャッタースピード優先モードと変わらず、スロウシャッターを利用する際に使います。シャッタースピード優先モードは「5秒間」や「0.1秒」など指定した時間撮影してくれるモードですが、バルブモードは違います。
バルブ撮影は、シャッターをおすと撮影が始まり、もう一度シャッターを押すまで撮影を続けてくれます。
例えば、花火の撮影する際にシャッタースピードを「5秒」と指定したとして、2秒後に撮りらかった花火を撮れたとしても、残りの3秒間で余計な花火が映り込んでしまう場合があるかもしれません。
これをバルブモードで撮影すると、撮りたい花火が映った時点で撮影をやめることができます、
バルブモードで撮影した写真

花火はスロウシャッターで撮影することで、一本一本線のようになります。このような撮影方法はスマホではできません。
もちろん、バルブでなくても、シャッタースピード優先モードやマニュアルでロングシャッター撮影は可能ですが、下記のように余計な花火が映り込んでしまう場合もあります。

なんかもう花火というより爆発ですよね。
これは撮りたかった花火の後にスターマインのような花火が映り込んでしまった写真になります。シャッタースピード優先だと、設定した秒数かならず撮影してしまうので、このようなケースも起こりえます。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
とにかく、一眼レフやミラーレスをせっかく買ったのであればずっとプログラムオートで撮影するのはかなりもったいないと思います。
いきなり色々なモードを覚えるのは大変だと思いますので、是非是非色々と試して撮影してみてください!
少しでもあなたの撮影が楽しくなりますように。